子どもを見る時、個の特性と他の子どもとの関わりを通してみた特
性の二つの面から子どもを理解する必要があります。その上にたって
豊な人間関係を土台とした人格形成を目指す必要があります。
 豊な人間関係は子どもと同士の関係を積み上げていって始めて築け
ることなのです。一人一人の子どもはみな「思い」を持っています。自分
の思いと他の子の思いが食い違うとケンカとなります。そのことで自分
とは違う思いを持った子がいることを知り、心を広げます。多くの関わり
がより心を広げ、さらに豊にします。幼稚園はその関わりを広げるため、
『あそび』を最優先に考えなければなりません。

心の発達を見るときの三要素

◎ 思いやる心    関り合って共に育つことが大切......幼稚園教育の基本

◎ 自らやる心    子どもの心に潜在する意欲を引き出し、伸ばすこと.....子どもが成長する推進力

◎ がんばる心    一つのことに取り組み成し遂げることにより、子どもが自らの
            成長を一つ一つ確実に自分のものにして伸びてゆく.........成長のバロメーター

子どもにとっての『あそび』は学習の手段といえます